社会医療法人医真会医真会八尾総合病院 看護部

ナースのストーリー

新人の時の悔し涙、それが私の原点

看護副主任:高木かおり

私は若くして結婚をし、パートとして働いていました。ただ、将来を考えると、ある程度しっかりとした所得を得られる職業に就かないといけないなと不安を感じていました。そんな時、看護学校に通われていた職場の先輩から勧められたので准看護師学校に進学したことが看護師になるきっかけです。卒業後は、看護学校に通いながら、病院で働いていました。仕事と学校の両立がとても大変であったことや病院での仕事の大変さを知るにつれて、看護師になるのは無理ではないかと思うこともありました。しかし、ここまで頑張って来たのにもったいないという気持ちと患者様が退院して元気になっていく姿に喜びを感じる経験をする中で、看護学校を卒業することができました。そして、いよいよ看護師としての仕事が始まりました。でも、すぐに悔し涙を流す経験をしました。担当していた患者様が亡くなられたのですが、看護師として何もできなかった、やれることはたくさんあったはずだ、患者様にも家族の皆さんへも…そんな想いを抱き、とても悔しい気持ちになりました。勉強と実践は違う、看護師の仕事は深いと気づかされ、初めて真剣に看護とは何かを考えた瞬間であったように思います。

たとえどんなに忙しくても、少しでも患者様に向き合いたい

幸運にもこの病院で勤め始めた頃、仕事を通じて「看護とは何か、どういった看護が必要か」を一緒に考えて下さる先輩がいました。悔し涙を流したあの時も、「あんたは何がしたかったんや?」と私が患者様とどんなふうに関わりたかったのか、どんなふうに関わってあげたらよかったと思うのかを問いかけながら、私に看護という仕事を教えて下さいました。そのおかけで、私は看護師という仕事を素晴らしい仕事だと感じる瞬間がたくさんありました。実際のところは本当に忙しいです。だから、この人にはこんなことをしてあげたい、あの人にはこんなことをしてあげたいと思っても十分にできない、でも何とかしたいというジレンマの連続です。そこで、やるべきことはきちんとやるということを前提に、今日はこの患者様とあの患者様にこんなことをしてみよう、明日はまた違う患者様に、明後日はまた違う患者様にと、時間を作る工夫をして患者様と積極的に向き合うようにしています。たとえどんな忙しくても、患者様に少しでも楽しい気分になってもらいたい。そうすれば私の仕事もますます楽しくなるに違いないというスタンスで取り組むようにしています。忙しくても、自分次第の考え方や工夫で、自分の仕事に喜びが見いだせることを教えてもらったことが今に生きています。

ほんの短い時間も大切に、看護の喜びを見出したい

私には5歳と8歳の子どもがおり、仕事と子育ての両立をしているので今すぐには難しいのですが、近い将来、認定看護師になりたいと考えています。地域包括病棟にいるので、それに関連したことを専門として取り組みたいですね。それと、私は自分が先輩から教わったことで看護に必要な視野の広さや思慮の深さを知ることができたので、同じように後輩たちに対して看護を一緒に考える存在になりたいと思っています。様々な患者様がいらっしゃるので一概には言えませんが、患者様に少しでも楽しく前向きな気持ちで頂くためにどうしていけばいいのだろうと考えること、そしてできることをしっかりすることから生まれる看護の喜びを実感してもらいたいと思っています。病室に伺うほんの短い時間も大切にできる看護師でありたいし、そういうことに喜びを見出す看護を後輩たちに伝えたいと思います。

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