社会医療法人 医真会
医真会八尾総合病院 看護部

ナースのストーリー

先輩方の厳しい指導のおかけで身に付いた実力の礎

看護副科長:澤良木英一

私は高校生の頃までは、どちらかというと体を壊しやすく、病院にかかることが多く、入院経験もあり、看護師に接する機会が多かったように思います。そういう成長過程の中で、看護師っていいなあ、なりたいなあ、なろう!という風に心に変化が起りました。そして、看護学校に進学しました。看護学校での勉強は大変でしたが、40名のクラスの中で10名が男子と、当時としては比較的男子が多い環境だったので、学生生活はお互い助け合いながら楽しく過ごせました。いよいよ看護師になるときは、通院、・入院の経験があり親しみを感じていたことや、循環器の先生に憧れていたこともあり、この病院を選びました。初めは集中治療室に配属になりましたが、先輩は厳しい人が多かったのでよく泣かされました(笑)。泣かされるというのは、自分が患者目線できちんと仕事ができていないことを指摘され、自分の不甲斐なさに悔しくて泣くってことですが…。だから、実は、私自身の問題なんです。先輩たちの指導は嫌ではなかったです。なぜかというと確実に実力の礎ができていく実感がありましたから。おかけで、看護師という仕事が向いていないと思ったことは一度もなかったですし、一生懸命に知識と技術を覚えていくことができました。

患者様の回復プロセスに自分の仕事の貢献が実感できる素晴らしい仕事

その後、循環器病棟に異動しました。12年間在籍しました。元々、希望していた領域なので、とてもやりがいを感じながら仕事をしていたと思います。例えば、心不全の患者様を例にすると、息がしんどくて入院して来られます。そして、治療をし、看護師がケアをし、退院していくプロセスすべてに関わっているだけでなく、私たちのケアが回復にどのように影響しているのかが実感できます。一つ目は物理的変化です。例えば、点滴が取れる、尿の管が外せる、時間症状も変化してくる等です。二つ目は精神的変化です。前向きな表情、様子、言葉です。三つ目は、関係性の変化です。日々刻々と信頼関係が築けている実感、具体的には私と患者様もお互いに慣れてくるので、阿吽の呼吸の共同作業が可能になってくるって感じですね。もちろん、患者様を中心に考えるというのは言うまでもありませんが、こういう回復プロセスや患者様と関係性が喜びに繋がるのは当然のことで、こんなに素晴らしい経験を日々できる仕事だと実感しながら過ごしていました。

退院支援の質の向上を目標に、チャレンジし続けたい

現在は、異動になり整形外科病棟にいます。今後は退院支援をもっと学びたいと思っています。入院、そして退院して自宅に帰るというプロセスの中で、どのように関わればいいのか、介入方法について学びたいと思っています。例えば、他職種の役割を意識し、リレーションをどのように築いていけばいいのか、情報の共有をどのように図っていくのが適切なのか。患者様の食事、トイレ、生活動作、身体・精神面のケア、ご家族のケア等も患者様やご家族の事情をどの程度、どういう風に情報共有をしていくべきなのかも様々なケースから学んでいき、考えていきたいと思っています。退院支援の質の向上を目標に、看護主任という役割も意識しながらさらなるチャレンジを続けていきたいと思います。